【演武】スリランカ人の門人の結婚式で演武をしました!

スリランカの首都コロンボで開催されたスリランカ人の門人の結婚式に、宗家と門下生4人が参加してきました。結婚式では、宗家と門人による相氣一進流の演武を披露しました。

スリランカの結婚式に参加

スリランカ人の門人の結婚式が彼の故郷である首都コロンボにて開催され、鈴木喜中先生と門人4人が参加してきました。

結婚式の様子をお伝えします。

結婚式の様子~キャンディアンダンスとポルワの儀~

スリランカの結婚式は入場から独特です。

新郎新婦は伝統的な衣装に身を包んだ踊り子と鼓手達に先導されて会場に入って来ます。

躍動感のあるリズムに乗った激しい踊りはキャンディアンダンスというもので,悪魔祓いの意味もあるそうです。

賑やかながらもゆっくりと進む一行は式場の奥にあるポルワと呼ばれる台へと向かい,そこでおよそ45分間にも及ぶポルワの儀を行います。

ポルワの儀の詳細は長くなるので簡潔にまとめると,

・伝統的な作法に則った礼

・キンマの葉の交換

・新郎新婦の人差し指を金の鎖で結び合わせ、儀式用のジャグに入った水で清める

・少女達による聖典の歌唱

・指輪の交換

・キリ(牛乳で炊いた米)を新郎新婦がお互いに食べさせる

・新郎新婦がポルワより降りた後、すぐ隣で生のココナッツの実を鉈で割る

という流れになります。改めて書いてみるとその長さに驚かされますね。

しかし以上の儀式はどれも参加者全員が真剣に心を込めて行っており、現地で見ていた私はその感動に呑まれあっという間に時間が過ぎてしまいました。信心深いスリランカの方々が夫婦の幸せを祈り、またそれまで育ててもらった親へと感謝する様子は圧倒的でした。

結婚式では、合気道と居合道の演武会も

ポルワの儀が終わった後は、我々もこの結婚式と新しいカップルの新生活を祝福するべく合気道の型、太刀対杖の型と「四方払い清めの太刀・結びの太刀」を披露しました。

合気道を始めて見る方も沢山いらっしゃたようで、皆さん興味深々に見て下さいました。

演武後の会食とダンス

我々の演武や他のいくつかの出し物が終わると,会食が始まります。

ビュッフェ形式の食事は絢爛豪華で初めて見る料理ばかりでした。辛いものが多いのは南アジアならではですが、そうでないものを用意されていましたので日本人としては大変助かりました。

会食と同時にダンスも始まります。勿論出し物ではなく誰でも参加できるものです。スリランカの方々は皆踊るのが大好き、というとお叱りを受けるかもしれませんが、日本よりも踊り好きな方が多いのは確かでしょう。式場にはDJやダンスフロアが用意されており、そこで皆さんがノリノリで踊ります。年齢を問わず一緒に踊って下さった方はその後も仲良くして頂きました。

まとめ

スリランカの結婚式の雰囲気、少しでも伝わりましたでしょうか?

生きた伝統が為す演出の数々を表すには自分の語彙力が確実に不足していますので、もし機会があれば是非参加してみて下さい。

きっと暖かく迎えてくれると思います。